前職からの転職理由
新卒で入社したのは、アパレルの販売職でした。
お客様主体のデザイナーズブランドというコンセプトのもと、商品の発注から店内のディスプレイ、接客、売上管理まで、現場の私たちがすべてを担う環境で、いわば「川上から川下まで」──商品のセレクトからお客様の手元に届くまでのすべてに関われることに大きなやりがいを感じていました。
最年少で副店長になること、全国でも売上の高い店舗で成果を出すことを目標に掲げ、がむしゃらに走ってきましたが、達成したときに、自分の中でふと「このままでいいのかな」と立ち止まる瞬間がありました。
目の前にあるキャリアパスには安心感がある一方で、どこか物足りなさもありました。
特に、すでに商品化された“モノ”を通じてお客様に価値を届けることに対して、自分なりの限界を感じるようになっていったのです。
もっと一人ひとりのお客様に深く向き合い、ゼロから価値を創り出すような仕事がしたい──そう考え始めたときに出会ったのが、ウェディングの世界でした。
SNSで偶然目にした結婚式の空間に心を奪われ、お客様のためだけにゼロから空間を創り上げていくという無形商材ならではの自由度と創造性に強く惹かれました。
「この仕事なら、自分の想いや提案そのものをカタチにして、お客様の人生に深く寄り添えるのではないか」と感じたのです。
では、自分はどこでそのウェディングを手がけたいのか?と考えたとき、真っ先に思い浮かんだのが神戸のORIENTAL HOTEL(以下、OHK)でした。
友人との時間によく訪れていたそのホテル雰囲気や空間がとにかく好きで、訪れるたびに「こんな場所で働けたら素敵だな」と憧れていました。
あらためて会社について調べていく中で、当時大好きだった大阪のTHE GARDEN ORIENTAL OSAKAや、東京の6TH BY ORIENTAL HOTELなど、振り返れば“特別な日に選んでいた場所”はすべてPlan・Do・See(以下、PDS)が手がける空間だったと知り、「やっぱり私は、この世界観が好きなんだ」と気づかされました。
さらに、自分が「こんなふうになりたい」と思っていた素敵なウェディングプランナーの方々を調べていくと、PDS出身であることを知り、「やっぱりここだ」と確信しました。
迷いは一切なし。それくらい、PDSで働くことは、自分の中でブレない軸になっていました。
Plan・Do・Seeの魅力とは
PDSが手がける空間は“本物”であり、ここでなら自信を持って働けるという確信を持って入社を決めましたが、実際に入社してから感じた魅力は、想像を遥かに超えるものでした。もともと素敵だとは思っていましたが、「なぜこんなにも心素敵な空間や商品ができるのか?」という理由が、働く中でどんどん明確になっていったんです。PDSには「I am one of the customers.」という行動指針がありますが、それを本気で体現するために、本社が商品やサービスを一律に決めるのではなく、お客様に実際に関わっている現場メンバーに意思決定があること。たとえば、お客様の目に触れるアイテムや装花会社、カメラ会社、引出物に至るまで、プランナーが「この街で一番だ」と信じるパートナー企業様を自ら選定してることや、料理も毎月チーム全員でクオリティチェックを行い、「もっと良くできないか」と徹底的にこだわっていて、お客様の“嬉しい”を本気で追求するからこそ、ここまでやるんだと、毎日が驚きの連続でした。そして何より、現場のチーム全員の温度感の高さにも圧倒され、働いている時にメンバーの主語が自分ではなく常にOHKであり、「自分のお店だ」という責任感を持って本気で向き合っている。その姿に、「この環境で生半可な気持ちではいられない」と、お客様にもメンバーにも本気で向き合おうと決めた瞬間は、今振り返っても、自分の人生における大きなターニングポイントだったと思います。

やりがいに感じていること
PDSに入社して6年目になりますが、本当に、はかりしれないほどのやりがいを日々感じています。プランナーをしていた頃は、たくさんのお客様の“人生に一度の特別な日”に関わらせていただくことができました。PDSのウェディングでは、最初の打ち合わせに「パーソナルミーティング」という時間を設けています。何をするかを話す前に、「なぜ結婚式をするのか」というおふたりの想いにまず寄り添うこと。それを何より大切にしているんです。だからこそ、今までご自身でも気づいていなかった想いが見えてきたり、大切にしてきた人や価値観をあらためて思い出すような時間。結婚式当日と直接結びつかなかったとしても、その時間を経て浮かんだおふたりの表情や言葉が、私にとって大きなやりがいになっていました。
また最初は「結婚式にあまり興味がない」とおっしゃっていた新郎様が、当日、家族のあたたかさに触れて感情を大きく動かされる瞬間がありました。こうした心の変化や、言葉にできない空気感は、やっぱり“結婚式だからこそ”生まれるものだと思います。そしてPDSでは、結婚式の一日だけではなく、その先の人生にずっと寄り添えるような「帰って来られる場所」を提供していること。おふたりにとっての大切な時間が、結婚式後も続いていくように。点ではなく“線”でつながっていく関係性を築けることも、大きな魅力であり、やりがいだと感じています。お客様から「やっぱり結婚式をやってよかった」「本当に幸せでした」と言っていただけるたびに、「この仕事をしていてよかった」と心から思えるし、その言葉が自分の原動力になっていました。

今後のVISIONは?
転職前、見えすぎている未来に違和感を抱いていた私にとって、PDSでは“いい意味で未来が見えない”ことが大きな魅力です。常に変化と挑戦の中にいるからこそ、自分や会社の未来にもワクワクし続けられています。入社してからは、ありがたいことにさまざまな機会をいただきました。プランナーとしてお客様と向き合う一方で、アパレルでの経験を活かし、全社のプランナー制服のデザインをさせていただいたり、新郎新婦様がお選びになる引出物アイテムの制作にも携わらせていただきました。気づけば「ブライダル」という枠にとらわれず、「目の前のお客様を豊かにするために、自分にできることは何か?」という考え方へと大きくシフトしていました。
現在は人事として学生の皆さんにPlan・Do・Seeの魅力を伝える立場になり、大好きな会社のことを心からの想いで語れることに、やりがいを感じています。これから自分がどんな経験をして、どこに進むかは正直まだわかりません。でも、この会社には挑戦できるフィールドがたくさんあるからこそ、目の前のことに全力で取り組みながら、いつでも「やりたい」に手を挙げられる自分でいたい。そして、自分がPlan・Do・Seeに出会って人生が豊かになったように、そんな経験をしてくれる人を一人でも多く増やしていきたい──これが、今の私のVISIONです。