前職からの転職理由
学生時代、写真学科に在籍していた頃。
「どんな瞬間に立ち会いたいか」を考えたときに、頭に浮かんだのは——
“最高が溢れる場所”、“キラキラした瞬間”。
そのイメージと重なったのが、結婚式という特別な一日でした。
ラクロスに打ち込みながら、焼き鳥屋でのアルバイトもしていた学生生活。
人と関わること、食を通して誰かを笑顔にすることにも自然と惹かれていた中で、たまたま出会ったのがウェディング業界の仕事でした。
2013年から前職の会社に関わり、プランナーとして、お客様の“一生に一度”の瞬間に寄り添い続けてきました。
仕事は忙しくも充実していて、3〜4年目にはTOPプランナーを目指してがむしゃらに走り抜けていた時期も。
やがて年次を重ねるにつれ、現場での接客に加え、スタッフの育成や採用といった教育的な立場を任されるようになりました。
もちろん、教育や採用も大切な仕事。だけどふと立ち止まったとき、心の奥から湧いてきたのは
「本当に自分がやりたいのは、お客様に直接100%のおもてなしを届けることなんじゃないか」
という思いでした。
30歳の頃。飲食やお酒が好きだった自分が、だんだんとその世界から離れていくことに違和感を覚えていた時期。
そんなタイミングで目にしたのが、虎ノ門で新しくオープンするレストランのInstagram広告でした。
学生時代に憧れていたホテルもある、虎ノ門という街。
「これは運命かもしれない」ということ、
2023年——アルバイトから数えるとちょうどこの業界に関わって10年という節目。
ずっと大切にしてきた“お客様の嬉しい”を、今度は飲食という舞台で、まっすぐ届けていきたい。
そこから転職することに決めました。
Plan・Do・Seeの魅力とは
Plan・Do・See(以下PDS)は元々知っていたし、素敵な空間を提供していることも理解していました。
特に、THE AOYAMA GRAND HOTELの開業時に行ったレセプションは印象的で、
改めてそのスタイルのかっこよさに魅了されました。また、BELCOMOには友人とよく足を運んでいて、
そのたびに魅力を実感していました。
入社してから一番感じたのは、ヒトがとても魅力的だということです。関わるスタッフ一人ひとりが素敵で、センスの良い方ばかり。どの店舗に行っても、心が踊るようなワクワク感を感じました。それがとても刺激的で、さらに成長できる環境だと感じています。
KEI COLLECTION PARIS(以下KCP)は、今までの店舗とはまた違った魅力を持っています。ここでは、扱うものが特別で素晴らしいものばかりで例えば、食材やワインは、他ではなかなか手に入らないような特別なものを扱っています。またスタッフもみなさん非常にプロフェッショナルで、PDSから来たメンバーもいれば、さまざまなキャリアを持った方々が集まっています。みんな何事にも極めていて、ワインの知識やサービスのスキルが高い方々に囲まれていることは、自分にとってとても刺激的です。
一番最初にTHE AOYAMA GRAND HOTELで最初の研修を受けたのですが、そこで年齢に関係なく、皆さんが本当にいきいきとされていて、常に前向きな言葉で話している姿が印象に残っています。自分もそのエネルギーを感じて、もっと頑張ろうと思えるようになりました
転職は正直、不安もありました。でも、それ以上にここで出会ったヒトたちに、たくさん刺激をもらっています。こんなに素敵な仲間たちと一緒に働けることが本当に幸せだと思っています。

やりがいに感じていること
KCPでの仕事において、自分が好きと思えるものをお客様に届けられていること。
やっぱり自分が本当に心からおいしいと感じるものを、自信をもってとお客様に『これが本当においしいんです』と言える自分がいること。それが一番幸せです。
改めて自分が心から良いと思っていないものを、売ることはできないということを感じていますし、
自分が信じられないと、お客様に伝わらないと思います。
だからこそ、毎日キッチンチームの皆様からお料理のこだわりや食材への思いを聞かせてもらいながら
定期的に勉強会も行っていて、そこで新しい知識やこだわりを学ぶことができる。
日々、お客様にちゃんと伝えることができるって、すごく幸せなことだと思います。

これからのVISIONは?
実は、昔から“いつかお店を持ちたい”っていう想いがあって。40歳、50歳…いつになるかわからないけれど、お客様が自然と集まるような、そんな温かい場所をつくれたらと思っています。
その思いの背景にあるのは、食への愛情と、お客様との関係性への強いこだわりがあります。
ただ料理を提供するのではなく、「今、この瞬間に、その人が食べたいと思うものを創造し、提供すること」を大切にしたいです。
やっぱり、自分が好きな“食”や、旬の食材、季節を感じるもの。そういったものをベースにして、目の前にいるお客様が
“今、これ食べたいな”と思うものを届けたい。流行っているものも取り入れながら、その人にとっての“ちょうどいい”を見つけていきたいんです。
お客様に寄り添ったものを提供できるお店って、すごく本質的だと思うんです。そういう空間を、自分の手でつくれるようになれたら嬉しいです。